朝日新聞

書店で本を買うとき、「カバーをおかけしますか」と店員から尋ねられたことがある人は多いだろう。汚れを防いだり、読んでいる本を見られないようにしたりするため、定着しているブックカバー。 全国出版協会・出版科学研究所によると、2014年に店頭で販売された本は推定で6億4461万冊。ほとんどの書店でカバーを無償で提供している。全国に66店舗を持つ紀伊国屋書店では、再生紙のブックカバーを年間約1千万枚用意し、客に必要かどうかを聞いた上で提供している。 紀伊国屋書店でも米国や東南アジア、ドバイ(アラブ首長国連邦)などの海外店舗ではブックカバーを提供していないという。日本独特の習慣のようだ。